• 「ネオニコやめて」署名を届けました

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     6月26日、農林水産省に、「むやみに農薬を使わないお米がいい!」という14,630人(うちコープ自然派組合員3,400人)の賛同の声を、秋田の米農家、長崎の養蜂家、NPOダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議、国際環境NGOグリーンピース・ジャパン他のみなさんと共に提出してきました。

     

    署名の内容は、

    ネオニコチノイド系農薬の使用を禁止すること

    特に、生態系・水系への被害が大きい水田でネオニコチノイド系農薬を使用せずにすむよう、米の検査規格を見直し、斑点米の規定をなくすこと

     

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    農林水産省へ署名を提出し、コープ自然派のネオニコフリー取り組みについて報告し、私たちのネオニコフリーへの思いを伝えました。

     

    コープ自然派では、農家とともにネオニコフリーに取り組み、取り扱う農産物のうち、お米はほぼネオニコフリーを実現し、農作物の8割以上がネオニコ排除または削減中です。

     

    お米は無農薬で栽培できる技術が確立しています。主力米産地の徳島県小松島市では、無農薬米生産者が150名、200ヘクタールに拡がり、農薬に頼らない農法の実践によってコウノトリがやってくるほど生物多様性豊かな環境を取り戻しています。

     

    コープ自然派では、一等米も二等米も斑点米にかかわらず同じ価格で買い取ることで、生産者は安心してネオニコ排除に取り組むことができています。

     

    消費者にとって大切なのは、安全と美味しさです。コープ自然派のお米は斑点米ではなく、食味でランク分けしています。

     

    ネオニコ系農薬は、子どもの脳や神経の発達に影響を与えるといわれる発達神経毒性が強く、地域の環境や食品への汚染が心配です。

     

    これらの消費者としての思いを伝え、斑点米はネオニコ系などの農薬を使う根拠にはならないことを訴えました。

     

    水田にネオニコ系農薬を使うのは、カメムシ吸汁加害による斑点米を防ぐことが主な目的です。現在の「農作物検査法」では米1000粒に斑点米が2粒混じると「二等米」に、3粒を超えると「三等米」に、7粒を超えると「等外米」に格付けされます。一等米と二等米では通常60キロで約1000円買い取り価格に差があり、斑点米が混ざると農家の経済的損失は大きなものになります。しかし、斑点米は安全性に問題はなく、また、斑点米は選別機ではじくことができるため流通上の問題もありません。

     

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    農林水産省の安岡農産安全管理課長からは、今後のネオニコの規制の可能性について次のような回答がありました。

     

    農薬取締法が今月(6月)初めに改正され、農薬の再評価を行うことが決まったところ。

     

    ネオニコについては国会でたくさん取り上げられているので、科学的根拠を元に見直していく。

     

    発達神経毒性の評価についても重要なものとして今後対応していく。

     

    というものでした。

     

     

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    国会でのネオニコチノイド系農薬を巡る動き

     

    5月31日に衆議院、6月7日に参議院のそれぞれ農林水産委員会で、農薬取締法の改正が審議、可決されましたが、この審議のなかで、ネオニコチノイド系農薬を巡って国会議員から何度も質問や要請が投げかけられました。

     

    特に重要だったのは、次の2つ。

     

    【ポイント1】

    議員 「(農薬の承認のときに)発達神経毒性の試験を義務付けるべき」

    政府担当者「正式な試験要求項目として追加することについて検討をはじめている。早急に結論を出したい」(6月7日参議院農林水産委員会)

     

    【ポイント2】

    議員 「ネオニコを優先的に見直すべき」

    農林水産大臣「欧州で使用規制の対象となっているネオニコチノイド系の3農薬は、使用量が比較的多いことから優先的に評価を行いたいと思います」(6月7日参議院農林水産委員会)

     

     この2つの質疑応答は、今後、日本でのネオニコチノイド系農薬の使用の規制につながりうる重要なものです。一日も早く、かつ確実に実施されてネオニコ規制につながるよう、消費者や農家がしっかり見届け、意見を伝えていくことが大切です。

     

     

    生産者と消費者が支えあい オーガニックな未来を

     避けられる被害から子どもたちの健康や環境を守るのは、私たち大人の役目です。日本はいま世界一の農薬大国。世界では子どもを農薬や環境ホルモンなどの有害な環境化学物質から守る動きが進んでいます。いのち豊かな未来のために、生産者と消費者がともに支えあって、ネオニコフリーやオーガニックへ向かうムーブメントをさらに拡げていきましょう。

     

     

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    ネオニコチノイド系農薬は、虫は殺すが人には安全、有機リン系農薬よりも安全で、

    しかも少量で効果が長持ちするから、環境にも優しい農薬。

    だからネオニコ農薬でできる減農薬野菜は安心・・・・

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    実はネオニコ農薬は・・・

    ①浸透性
    ②残効生
    ③神経毒性


    が、あると言われています。

     

     

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    ネオニコ農薬の歴史
    農業は長い間、それぞれの土地に適した種子と栽培法で営まれてきました。しかし、第二次世界大戦後、爆弾を作る工程から化学肥料が、生物兵器技術から農薬が製造され、農業のあり方が変わりました。有機塩素系、有機リン系、ピレスロイド系等新農薬が次々登場し、数十年経っても危険性が明らかになるということが繰り返されています。
    減農薬にはなくてはならない、安全な新農薬として登場したネオニコ農薬もここ10年で3倍と大量に使用され、生態系やヒトに対する影響が明らかになっています。最新の脳神経科学では発達障害の原因の一つと指摘されています。

     

    世界や日本でもミツバチから異変が・・・
    1990年初めごろからヨーロッパでミツバチの大量失踪が始まり、2007年春までには北半球のハチの4分の1が消えてしまいました。
    日本でも2005年ごろからミツバチの大量死が始まりました。
     

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    ネオニコチノイド系農薬に含まれる化学物質の摂取が多いと、ハチの方向感覚を狂わせ、帰巣を不可能にする影響があると言われています。
    その影響がミツバチの大量失踪・大量死の原因と考えられています。


    ネオニコ系農薬だけでなく有機リン系農薬も微量でも、脳で情報を伝達するアセチルコリンの働きを狂わせます。
    ※アセチルコリンとは、神経伝達を担う重要な物質です。

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     アセチルコリンによる神経伝達のメカニズム  
     

    人も昆虫も神経伝達が正常に働かないと生きていけません。
    アセチルコリンやグルタミン酸などの神経伝達物質は、神経伝達を担う重要な物質です。

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    有機リン系農薬はアセチルコリンの分解酵素を阻害するので、神経伝達のスイッチがオンなりっぱなし。
    サリンなどの有害な神経ガスと同じ作用をします。

    ネオニコチノイドはアセチルコリンの受容体に結合し、アセチルコリンがなくても神経伝達のスイッチがオンになってしまうニセ神経伝達物質。

     

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     昆虫と人の神経系の基本は同じ  
    1、両方とも中枢神経と末梢神経があります。

    2、アセチルコリンは両方に重要な神経伝達物質です。

    3、アセチルコリンは昆虫の中枢の主要な神経伝達物質です。人ではアセチルコリンは自律神経、末梢神経に多いですが、中枢神経でも重要な働きをしていることが分かっています。

     

     

     

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    「アセチルコリンによる神経伝達のメカニズム」、「昆虫と人の神経系の基本は同じ」に使用しているイラストはNPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議発行の「新農薬ネオニコチノイドが脅かすミツバチ・生態系・人間」(安富佐織さん)のイラストを引用しています。

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      ヒトの健康にも影響が  


    パーキンソン病やアルツハイマー病、ガン、糖尿病、生殖器の異常などは農薬曝露との関連が疑われる病気や障害です。特に子どもの脳は機能発達が盛んなため、微量でもネオニコや有機リン系農薬の影響を受け、脳の一部の神経回路が発達せず、自閉症、ADHD、学習障害などの発達障害になる可能性が指摘されています。

    子どもの尿からも農薬が検出
    日本国内の3歳児の尿検査で、ネオニコ農薬が検出された割合が80%、有機リン系、ピレスロイド系農薬の代謝物が100%検出され、子どもたちが複数の農薬に日常的に曝露していることがわかります。(223名、2012-2013年)

     

     

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    グラフは2012年に発表された論文の自閉症スペクトルラム障害(自閉症、広汎性発達障害)の有病率とOECD(2008年)の農地単位面積当たりの農薬資料量を国際比較したものです。
    この比較は直接因果関係を示すものではありませんが、韓国、日本、イギリス、米国の上位4位が一致していることは無視できません。
    ※黒田洋一郎、木村ー黒田純子「発達障害の原因と発症メカニズムー脳神経科学から見た予防、治療・療育の可能性」 2014年 河出書房新社による

     

     

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     身近にあるネオニコ農薬 
     

    農地や森林だけでなく住宅にも、シロアリやゴキブリ駆除、ペットのノミとり、ガーデニングにネオニコ農薬が使われています。

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      緩すぎる日本の残留基準 

     

    農作物には摂取しても安全なように、農薬の残留基準が厚生労働省によって定められています。しかし日本のネオニコ農薬の残留基準値は欧米に比べてほとんどが格段に高くなっています。

     

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    ネオニコ成分のクロチアニジンの残留基準値は、カブの葉で2000倍の40ppmにホウレンソウは13倍の40ppmとなり1.5株食べただけで子どもが急性中毒になる可能性がある値となりました。

     

     

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  •  アセタミプリドの残留農薬基準値(ppm)2016年9月現在

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      2014年    ネオニコ成分クロチアニジンの残留基準値の引き上げ

      2015年    新たなネオニコ成分フルピラジフロンを農薬登録

                      ネオニコ成分アセタミプリドの残留基準値の引き上げ

      2017年    新たなネオニコ成分スルホキサフロルを農薬登録

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      世界はすでに脱ネオニコ農薬に  

     

    1999年のフランスの規制に始まり、EU諸国、アメリカ・ブラジル・台湾・韓国でも使用禁止の動きが始まっています。日本では世界の動きに逆行して農薬残留基準の緩和が進んでいます。

     

    ・EU委員会  2018年    3種のネオニコ農薬のハチへの毒性を確認し、永続的に屋外使用禁止を決定

     (3種以外のネオニコは安全とされたのではなく、農薬として未登録、もしくは1日の摂取許容量が日本より厳しく設定された

       り、環境ホルモン作用の懸念物質とされ、今後規制される可能性があります。)

    ・フランス 2016年 ネオニコ農薬、フィプロニルの全面禁止 2018年9月発効

    オランダ 2014年 ネオニコ農薬、フィプロニルの全面禁止法案を可決

    ブラジル 2015年 綿花にネオニコ農薬3成分、フィプロニルの使用禁止

    カナダ 2014年 一部の州でネオニコ農薬の使用規制に向けた取り組み開始

    台湾 2016年 茶葉へのネオニコ農薬、フィプロニルの使用禁止

    韓国 2014年 ネオニコ3成分の新規、変更登録禁止

    中国 2009年 フィプロニルの使用規制、輸出は許可

     

    ※フィプロニル…ネオニコ系でない新しい系統の殺虫剤。ミツバチの大量死の原因として警戒されている。

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     コープ自然派のネオニコフリーへの取り組み 

     

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    ①ネオニコチノイド系農薬の排除
    稲作や青果の栽培に関してネオニコチノイド系農薬の排除に段階的に取り組んでいます。稲作では、ほぼネオニコ農薬を排除しました。右の独自マークを商品カタログに表示しました。2017年度は青果の 83.7 % にネオニコフリーマーク(削減中含む)が表示され、 青果の総受注点数のうち、ネオニコフリーマークの受注点数が 94.8 % を超える利用という結果となりました

     

     

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    ②ネオニコフリー想いをつなぐリレー学習会の開催
    2017年度に生協ネットワーク21の生協が全国7ヶ所で「ネオニコフリー想いをつなぐリレー学習会」を開催しました。2018年度にも開催を予定しています。

     

     

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    生協ネットワーク21参加生協
    ・あいコープみやぎ

    ・一宮生活協同組合
    ・なのはな生活協同組合
    ・やまゆり生活協同組合
    ・自然派くらぶ生活協同組合
    ・コープ自然派(京都・奈良・おおさか・兵庫・しこく)

     

     


    ・あいコープふくしま
    ・常総生活協同組合
    ・ナチュラルコープヨコハマ
    ・よつ葉生活協同組合
    ・アイチョイス(あいち生協・生協ぷちとまと)

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     2017/7/7 ネオニコフリー 想いをつなぐリレー学習会@神戸  

    講師:黒田洋一郎、中下裕子
    参加者:117名(組合員19名、役職員90名、一般8名)

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      参加者の感想より 

     

    「このままネオニコ農薬の使用が続くと生態系や子ども達の発達に取り返しのつかない影響が考えられます。」


    「ネオニコ農薬の危険性を広く知らせて、ネオニコフリーの商品を購入することで生産者を応援していきたいと思います。」

     

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     2017/11/18 ネオニコフリー 想いをつなぐリレー学習会@徳島  

    講 師:黒田洋一郎、中下裕子
    参加者:69名(組合員17名、役職員27名、生産者25名)

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      参加者の感想より 

     

    「このままネオニコ農薬の使用が続くと生態系や子ども達の発達に取り返しのつかない影響が考えられます。」


    「ネオニコ農薬の危険性を広く知らせて、ネオニコフリーの商品を購入することで生産者を応援していきたいと思います。」

     

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     2017/11/19  圃場見学 @徳島  

    小松島市(とくしまサポートセンター・葉物・米)、阿波市(ミニトマト・トマト)の5か所
    参加者:12名

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